スズキ 250SB のブレーキホースをステンメッシュに変更しちゃった ♥
250SB の純正ブレーキホースをステンメッシュ製のものに変更した。ブレーキホースの交換は初めての経験となるが、交換手順やパーツを入念に調べ(命に関わる箇所だしね)、自分でもできそうだと判断してパーツ類を注文した。
ホースやバンジョーボルトなどのパーツやブレーキフルード、シリンジ(注射器)など、ほとんどをウェビックで注文した。
ホースは純正風の取り回しにしたかったので、購入できる中で一番長いもの(1660mm)を選んだ。ガイドチューブ(純正のブレーキホースにも付いている、半透明のアレ)付き。
バンジョーボルトとバンジョーアダプターは赤と青の組み合わせ。どちらもアルミ製。柔らかい素材なので締付けトルクに注意。
作業前に、マスターシリンダーの周りを養生しておく。フタをパカッと開けたときにブレーキフルードが飛び散ると面倒なことになるため。
マスターシリンダーのフタを開けてパッキンをはずしてみる。パカッ。ブレーキフルードはそれなりに汚れていた。前オーナーが最後に交換したのはいつだろうか?
シリンジとチューブを使ってマスターシリンダーのフルードを吸い取る。チュルチュル。
キャリパーのブリーダースクリューにあらかじめホースを差し込んでおき(ブリーダースクリューの差込口の径が6mmなので、内径5mmのホースがオススメ)、ブリーダースクリューを緩める。クイクイ。
ホースにシリンジを取り付け、シリンジでブレーキホース内やキャリパー内のフルードを吸い出す。ジュルジュル。
マスターシリンダーやブレーキホース、キャリパー内のフルードが抜けたら、マスターシリンダーとキャリパーそれぞれのバンジョーボルトを外す。どちらの場合も少量のフルードが漏れるので、タオルやキッチンペーパーで漏れたフルードを受け止める準備をしておく。この段階ではホースがフォークガードに固定されている状態なので、車体から取り外すことはできない。
フォークからフォークガードを取り外して裏返したところ。純正のブレーキホースは写真のようにフォークガードの裏側で固定されているので、3つの固定箇所からホースを取り外す。これで車体からホースを完全に取り外すことができる。
取り外した純正のブレーキホース。金属の配管部分まで含めると1,700mmくらいある。オフ車ベース、さらにこの取り回しゆえにかなり長いブレーキホースだ。
いよいよ新しいパーツ類の取り付け。念のため、バンジョーボルトにはグリスを薄く塗っておいた。
車体のマスターシリンダーにバンジョーを取り付ける。この段階でのボルトはまだ手で軽く締める程度。ホースの角度を決めてから工具で本締めすることになる。
バンジョーアダプターにホースを取り付ける。バンジョーアダプターのネジ部分にも薄くグリスを塗っておいた。アダプターもまだ本締めはしない。
キャリパー側もバンジョーアダプターを取り付け、バンジョーボルトで軽く固定する。次にバンジョーアダプターにホースを取り付ける。各パーツのネジ部分にグリスを塗るのと、最初の段階では手で軽く固定するのはマスターシリンダー側と同様。
バンジョーアダプターの角度やホースの取り回しに無理がないことを確認する。
バンジョーボルト(ボックスレンチで)→バンジョーアダプター(スパナで)の順に工具で締める。アルミ製パーツの場合、締める力が強すぎるとネジ山がナメるので注意が必要。オレは神経質なので、アルマイトにキズが付かないようにキッチンペーパーを挟んで工具で締めた(神経質)。
キャリパー側からシリンジで新しいブレーキフルードを押し込み、そのフルードがマスターシリンダーまで到達したらお楽しみのエア抜き開始。ブリーダースクリューをゆるめてブレーキレバーを握る → ブリーダースクリューを締めてブレーキレバーを離す、を繰り返す。最初はフニャフニャだったレバーに手応えを感じたらフルードがホース内に満たされてきた証拠。ブリーダスクリューに取り付けたホース内のフルードに泡が混じらなくなるまでエア抜きを繰り返す。
ところで、一般的にはマスターシリンダーから新しいブレーキフルードを入れる。この 250SB の場合はマスターシリンダーから弧を描くようにホースが取り回されていて、フルードが重力によってキャリパー側に流れることが期待できなかったので、シリンジを利用してキャリパーからフルードを押し込むという方法をとった。
エア抜きが終わったら、マスターシリンダーのフタを閉めて作業完了。念のため、フロント周りを水で洗っておく。ブレーキフルードが付着したことに気が付かず放置しておくと、いつのまにか塗装が禿げていることがあるんだとかないんだとか(どっち)。
デデーン!作業完了 \(^o^)/
この美しいS字カーブ \(^o^)/
ここのホースの取り回しにかなり気をつかった。前から車体を見たときに、フロントフォークやキャリパーから大きくはみ出さないようにホースをねじりながらバンジョーアダプターを固定した。
赤や青のアルマイトを傷つけないように細心の注意を払いながら作業したので仕上がりもキレイ \(^o^)/
ステンレスのメッシュ編みのパターンにテンションも上がる \(^o^)/
組み上がって何度かレバーを握ったら、マスターシリンダーの蓋の通気口からブレーキフルードが漏れていることに気がついた。マスターシリンダーの蓋を開けた場合によく起きる現象なんだとか。
漏れっぱなしなのも気持ちが悪いので、キッチンペーパーと輪ゴムで養生してしばらく乗ることに。
作業が終わったら、エンジンはかけない状態でブレーキの動作確認。問題ない。次にエンジンをかけて低速走行からのブレーキの動作確認。これも問題ない。というわけで、動作確認も含めてすべて終わった。
ブレーキホースのステンメッシュ化でよく言われるのが「コントロール性の向上」。確かに、純正ではある程度までレバーを引かないとブレーキが効き始めなかったのが、ステンメッシュ化のあとは引けば引いただけ効く。少しレバーを引けば少し効く。ギューっと握ればギューっと効くという感じ。
決してガツンと急激に効くわけではないので、峠の下り坂でも安心して乗ることができそう。そういう機能面はもちろんだが、オレの場合はとにかく見た目がシュッとしたのが嬉しい。ハンドル周りは運転中も目につく箇所なので、乗っていて気持ちイイというのは機能以上に重要だったりする。